「TSURU」ブランド誕生ストーリー①

TSURUブランドのディレクター、中島あさ美です。 TSURUを立ち上げた背景には、私自身の肌との長い付き合いと、試行錯誤の末にたどり着いたスキンケアへの強い想いがあります。

幼少期から続く敏感肌との闘い

私は小さい頃から肌がとても弱く、食べ物や環境の影響をすぐに受けてしまう体質でした。アトピーや喘息もあり、少し合わないものを口にすると、肌にすぐに反応が出てしまうのです。ジャンクフードを食べると肌が荒れ、耳の下が切れて血が滲むこともありました。そんな私を見て、母は無添加やオーガニック食品を取り入れた食生活にしてくれました。そのおかげで、少しずつ健康で強い体になり、アトピーもほとんど治まりました。今では驚くほど元気に過ごせるようになり、母には本当に感謝しています。
 

メイクを始めた中学時代のショックな体験

中学生になると、友達と一緒にスキンケアやメイクに興味を持ち始めました。ドラッグストアで手に入る洗顔料や保湿剤を使い始めたものの、使うたびに肌が荒れてしまう。プレゼントでもらった韓国コスメのリップをつけたときには、たった30分で唇の皮がめくれてしまいました。きれいになりたいと思って使ったのに、逆に肌がボロボロになる──その経験はとてもショックでした。 マスクを手放せないほど肌が荒れ、高校生になると周りがどんどん美容に目覚めていく中、私は何を使っても肌に合わず、どんどん自信を失っていきました。皮膚科にも通い、処方された薬や保湿剤を試しましたが、残念ながら当時の治療法はどれも合わず、さらに肌が荒れてしまうこともありました。(現在の皮膚科治療は当時に比べてかなり進化しています。中程度以上の肌荒れで悩んでいる人には、皮膚科に行くことをお勧めしています。)高価な美容液から手頃なものまで、あらゆるスキンケアを試しましたが、なかなか「これだ!」と思えるものに出会えませんでした。 気づいたのは「成分」の大切さ どんなに人気のある商品でも、私の肌には刺激が強すぎることが多く、「なぜ合わないのか?」と成分をひとつひとつ調べ始めました。すると、多くの製品には防腐剤や乳化剤や香料など、本当に肌に必要なものではない成分が多く含まれていることに気がついたのです。 「それなら、自分の肌に合うものを作ろう!」と決意し、試行錯誤を重ねました。ただ、防腐剤を使わないからといって肌に優しいわけではなく、オイルや水のバランス、適切な濃度の調合が重要であることを学びました。

 

TSURUの誕生

こうして、何年にもわたる研究と試作を経て生まれたのが「TSURU」のスキンケアです。特に、ピュアモイスチャライザーは、私自身が10年以上悩み続けた経験をもとに開発した自信作。初めは自分で手作りでキッチンで作っていたところから、アトピー肌やニキビ肌の友人にも試してもらい、ものすごく喜ばれ、商品化を決意。それから20社以上の工場をまわり、何度もやりとりを重ねて、ようやく納得のいく形にたどり着きました。 このブランドは、単なるスキンケア商品ではなく、私と同じように肌に悩む方々が「自分らしい美しさ」を取り戻すためのものです。自分に合うスキンケアがなかなか見つからず悩んでいる方に、TSURUを通じて少しでも希望を届けられたら嬉しいです。